Ica

FHC

先日バイクの同乗体験してきました!

楽しかったけどもっとスピード出して欲しかったもうなんて言うか、振りおとされるくらい早いくらいが好みです振り落とされたいとハァハァしてました

あの曲がる瞬間の地面に倒れそうな感じがたまらん…

大型二輪の免許はとらないので超うまい人の後ろに乗せてほしいです

ロナードとハントがバイクに乗ってる絵をすでに描いたあとなので妄想が膨らむ膨らむ!

さらに六花さんに素敵小話までつけていただいてホワホワです。

ライダースーツを着てるんだからハントも免許持ってるよね、なのにわざわざ後ろに乗るということはコイツ…!

事故ったな!とか勝手に。お前がかいた絵だろっていう。

「…ツーリングにいくんじゃ無かったのか?」

排気音が聞こえてきたのでライダースーツのジッパーを一番上まであげて、急いでドアを開けた。

のはいいのだが、ロナードの視界にうつったのは、いわゆる普通自動車からおりて送ってくれた相手にお礼を言っているハントだった。

ハントの自慢のバイクならロナードだって知っている。というよりこの男が本気で惚れこんで金も惜しまずに買ったあのバイクの格好よさといったら、正直嫉妬している程である。

「ありがとな、ヴァイス」

「いいですよ、ついでですし。ただしお礼、忘れてませんよね」

「わーってるよ、今度撮らせてやるから」

逆光でよく見えなかったが、ハントを送ってくれた人物はどうやらヴァイスだったようだ。若くして評価が高いヴァイスの撮る写真は人や風景に限らずありとあらゆるものだった。人物の被写体に関しては気に入った人間しか撮らない彼は最近はハントをやけに撮りたがっている。

マフラーが音をあげて、シャープな四輪車が去って行った。振り向いたハントはバイクにあわせて買った自慢のライダースーツをバッグからはみ出させてこちらを振り向いた。

「ドラマのようだな」

「嘘くせぇとか言うなよ!自分でも分かってんだよ、ほんと」

とりあえず家にあがってきたハントのいうことには、先日轢かれそうな子供がいたから助けて、ハントと子供はなんとか歩道に飛び出せたがバイクだけ取り残されてしまったらしい。というか、正確にはハントがバイクから飛び降りて子供を抱えてよけたというか。まあとりあえず、取り残されたバイクは無残につぶされてしまい、修理には相当時間がかかるという。

「でも、そんなこと今日ツーリングにいけねぇ理由になんねえだろ?」

大のツーリング好きのハントが、どうするかいやでも察しがついてしまう。

「…まあ、いいさ。後ろは初めてか?」

「普段は乗せる側だからなっ」

承諾したロナードに目を輝かせて急いでライダースーツに着替えるハント。まあたまには、そう言うのも悪くないだろう。ロナードの腕なら、安全に楽しい二人乗りが可能だ。こんなことなら側車も買っておけばよかったかもしれないが、それではツーリングの楽しさがない。

先に乗り込んだロナードの肩に手をかけて後ろに飛び乗ってきたハントに溜息をついて、ぎゅうと回された腕を眺めた。

(暑苦しいが)

後ろのハントが冷えるくらい、ぎりぎりの運転でもしてやればいいだろう。

ロナードなりの、ちょっとした意趣返し。

(あまり危険なことは、するなよ)

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でもハントは「もっと切り返し危なくてもいいぜ!」ってはしゃぐ。