小話(FHC/fate/薔薇マリ)
かきかけで、なぜか完成する気力がなくなったシリーズ
■FHC
「んじゃま、ちょっくら行ってくるわ」
停泊したエアシップの要件は買いだしだけだ。特に観光する場所もないし、今は少しばかり急いでいるので燃料補給場所もないこの町では食料と物資の買い出しのみが必要となっている。そうとなればまず女性陣に買い出しをさせるなど言語道断、ということで今回はハントとロナードとなった。
とりあえず市場だな、と歩きだすとわいわいとはしゃぐ子供たちが横を通り抜けていく。
「なんも無いけど、いいとこだな」
「子供たちにとっては、何もないことがない村だろう」
何気なくこぼした台詞にロナードが頬笑みを浮かべながら言う。ああ、そうだな。と返してそれから一人の子供の襟首をひっかける。
「わ!何すんだよおっさん!」
「おっさんじゃねぇ!おじさまだ!ん?それも違うか…」
こりゃあ、ラナちゃんに毒されてきたかなーと思いながらぽかんとしている子供と目線を合わせるようにしゃがみこむ。
「市場って、どっちの方にある?」
「なんだおっちゃん、旅の人か。市場ならこっちだよ!」
「おっ案内してくれるのか?友達と遊んでたんじゃないのか」
教えてくれるだけで良かったのだが、子供はきらきらと目を輝かせてこっちこっちとハントの腕をひっぱる。
「いいんだ!俺、空が好きだから!」
「それと何の関係があるんだよ」
言いながら振り向いてロナードを見ると事も無げに微笑まれる。あーあー恥ずかしい表情しちゃって。そんなんだから女にきゃーきゃー言われるんだよ…あ、いや別に羨ましいわけじゃねぇからな!
大通りに出ると一気に人の量が増えて、目当てのものを買いあさる。勿論値下げ交渉も忘れずにだ。ここは大事。
「次は工具屋だ、どこにある坊主」
「それはこっちの方だよ!…てあれ、連れのイケメンな兄ちゃんは?」
「イケメンの兄ちゃんて…ロナードか…まるで俺がイケメンじゃねぇみてぇな言い方はひっかかるが、確かに見当たらないな」
「台詞が長いよおっちゃん…」
「まああいつも餓鬼じゃねぇんだから多分大丈…しまった、荷物持ちが消えた」
「俺はもたないよ!」
両手にずっしりと感じる重みに少しばかり途方に暮れるが、まあ頑張れば出来ないこともないだろうなぁととりあえず子供の案内を促す。
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何がかきたかったのか忘れた
あ、いや、思い出した!そうだあれをああしようと思ってたんだ忘れてたロナハンですねー
気力残ってたら完成させたい
■fate
こぽこぽとティーカップに注がれる液体を見ながら衛宮士郎はそっと息を吐く。
息苦しい、というほどではない。ただ何というか、自分がいるのがものすごくスルーされているような。
がががっ。小気味いい雑音が耳につく。壊れかけのテレビが悲鳴をあげているのだ。それをとんとんと叩きながら「おーい?」と蒼髪の男がテレビを叩く。ただでさえ古いテレビがばしんばしんと振動している。壊れる、あれは間違いなく老い先短い。
そうこうしている間に対照的に目の前に清潔なティーカップが出されて、しかし出した本人の目つきと言ったら恐ろしいことこの上ない。何なんだ、嫌われてるのか。初対面なのに。
「えっと、ありがとう」
「それで、依頼はなんだ?」
「おいアーチャー、動かねぇぞこれ」
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仲の悪いバディな槍弓がかきたかったはず
でも長くなりそうで面倒くさくなった
■薔薇マリ
「カタリ、お前次休んだら落とすぞ」
先日カタリ不在を告げる出席の有無で次休んだらこの魚野郎絶対落とすからなと教授が息巻いていたことを告げると、カタリはずっがぁん!と衝撃を受けまくった表情で固まった。まあ別に、そこまで素晴らしいリアクションをする程のことではないのだが。
「そんな殺生なあああああああああぁああ!!」
「殺生なのはお前だろー。て言うか何でこんなに休んでんだ?」
空きコマが重なったので適当にラウンジで話し込んでいたのだが、カタリはうーとかあーとか唸って、それから唇を尖らせて困ったように呟く。
「いやぁ…約束があってなぁ」
「約束ねぇ。まあ単位より大事なら別にいいけど」
「たぶん大事やで」
つつましいような痛ましいような表情にきっと、そうなんだろうなぁと思った。カタリは勝手な理由で単位を捨ててしまうような人間ではない。大体、適当な理由ならまだ良かったというものだ。この男は厄介事を好きなだけ自分で作る傾向があるから。
「どうせ漫画みたいなことしてんだろ」
普通の人が聞いたら、え?嘘それほんとに?と言いたくなるようなことをしているに決まってるのだ。勘だけど。
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パラレルで、アジメロトマ三人同居現パロシリーズ。
カタリがメインになりそうな気がするこれを読んでみたら
どういう話に持っていこうとしたのかぼんやりとしか覚えてない
ちゃんとメモっておくべきなのかな・・・