Ica

薔薇マリ+スクライド=マリクー

この流れ」でマリクー本気でかいてるマジキチな伊藤

まあいつものことですね!マジキチ!イエーイ!だってマリクー萌える!萌えるんだ!!たまらん!!!スクライド大好きだ…!!!

マリクー

そして誰か出してくれ…とおもって描いたマリクー…いやこれはひどい 次の日には自分が何をしたくて描いたのか忘れていたしね!うん!

お題消化中なんですけど、マリクーで、とりあえず一個消化ーマリクー部屋つくらんとな!誰得!!!!誰得なの!!!!!

いろんな捨て科白七題

1.「酷い偶然だ。かなり酷い、偶然だ」

劉鳳とシェリスが任務に出ている時に、真逆の方向で小さな事件があったのでクーガーが駆り出された。近くだったらそのまま劉鳳とシェリスに任せておいたのにをば。HOLYで一番働いているのは言わずもがな劉鳳である。ネイティブアルター使いを許せないと言う信念を持っている故に言われなくても勝手に出動するのだ。そんな劉鳳のパートナーのシェリスも言わずもがなだ。

ジグマールもクーガーをあまり使わないようにしているが、最近クーガーが憔悴している節があるので気分転換にと指令をくだした。何だかんだでかなり部下思いに定評がある隊長なのだ。

「んー…」

そんな部下思いの気苦労の絶えない隊長の思惑通り、まさに雑魚風情の近隣に迷惑しかかけてないネイティブアルターをぼこぼこにぶちのめしてやっとこさすっきりして、ついでにどこかによって人々とのふれあいを謳歌しようとして足を伸ばした先、そう何も考えずに足を延ばしたのだ。なんとなく、ふらふらと。どこでも良かったから文字通り何も考えずに。だと言うのに、出店の親父に商品をすすめられて何か言おうとする前に、横からひょいと伸びてきた手にそれを奪われた。爪の先までぴかぴかに磨かれたピンク色のあとに見えるすらりとしたピアノだけ弾いてきたような繊細な指。そうして辿った視線の先に真赤な色が見えてリアルに。本気で。ぐらりとした。視界がゆがんだかもしれない。

「やぁ、クーガー」

満開の笑顔、とはまさにこのことだ、ろう。俺には悪魔の笑みにしか見えない訳だが。悪魔の笑みにしか見えない訳だがッ!!

「偶然だね!」

あいた口がふさがらないとはまさにこのことだろう。不意に出された任務に、たまたま終わってから他の場所に行こうと思って、そしてたまたまたいきついたこの場所で偶然店主に話しかけらただけだっていうのに、そこで出会うこいつの言葉はその通りだと肯定するのが普通なのだ。けれど。

これ──マリアローズに関しては、全く結論は逆になると言ってもいいだろう。

この、一見男とは到底思えない美貌の持ち主であるが、そして服装も何故かHOLYの女性用隊服を着ているのだが、まあ男だ。この男はかなり、悪質なチートギャグ補正がかかっているのである。ずるい。兎に角ずるい。存在がずるい。

「…………酷い偶然だ。かなり酷い、偶然だ」

とりあえず、そうとだけ言っておいた。だってもう、愕然とする他ない。酷い、ってレベルじゃない。酷過ぎる。これは──決して偶然ではないが、もしも偶然だとしたらあまりに神は残酷である。というか悪魔かもしれない。寧ろ目の前のこの男が悪魔のように思えてきた。

「それを、人は運命っていうんだよ」

「………一応聞いておくが、ほんとに偶然か?」

あまりにいけしゃあしゃあと言うものだから、ほんの少し、ほんの少し疑念が頭をもたげたのだが奴はにっこり笑ってこう言った。

「いや、きちんとストーキングしてたんだけど」

「そんなもの、きちんとするなっ!!」

期待した俺が馬鹿だった!物凄い馬鹿だった。愚の骨頂だ。今一番馬鹿なのは俺だ!

「これ、クーガーみたいで可愛いね」

先程俺の手から奪った商品をそっと置いたマリアが手にとったのはもこもこしあ兎の人形で、ひきつった顔をする俺を置いて「おじさんこれ頂戴」と金まで支払ってのける。上機嫌のマリアローズに反比例してテンションの下がる俺など、全く、一ミリも、みじんも気にせずにマリアローズはにこやかな笑顔で「クーガー、次はあっちもみようよ!」と振り向く。一見すると天使の頬笑みだが、俺が断ろうとした瞬間他人には聞こえないくらい低い声で「掘るぞ…」なんて声音が響いてちょっと泣きそうになった。

「いやーほんと、これクーガーみたいで可愛いなあほんと可愛いクーガー可愛いよクーガー…」

俺は何も聞いてない。何も聞こえない。そう思わないと物凄いやってられない。ほんと今すぐ逃げ出したいんだが。とりあえずまあ…直接的にはまだ来ないから脚部限定の準備だけしておく。

「クーガーのアルターってピンクなのほんと可愛いよねほんと可愛いでも全身型も可愛いんだよなあああフォトン・ケツホッテだっけ?」

「もうお前自重しろよ!!ほんとに!!!!!!」

空に叫んで何の前触れもなく足を進めようとした。というか、逃げようとした。今このタイミングなら逃げられると思ったのだが、いつのまにか腰のあたりを掴まれてて絶句した。いくらなんでも!!チートすぎる!!!

「こうして見ると、僕ら…恋人同士みたいに見えるね」

見えるかな、とか見えたらいいね、とかじゃなくて、見えるねというその断定。そうそうお目にかかれない程のかん違いっぷりだ。

まあ、はたから見たら、まちがいなく、物凄い美少女と歩いているうらやましい俺、の図なんだろうが。出来るならかわってやりたい。心から。

しかしマリアも俺もHOLYの制服を着ているためインナーの人たちは遠巻きに見るだけである。それでも全員が一人の例外もなく足を止め振り返るのだから、矢張り顔だけはほんと、どっかの国宝指定とかにしてもいいレベルだ。インナーには怖がられるだけのHOLYでここまで一瞬で人気を集めてしまうような奴こいつくらいだ。劉鳳も美形だし、シェリスも可愛いが、流石にこんなことにはならない。

そう考えると、いやというかそうじゃなくても十分キャラ的に凄い奴なんだが、ほんと性格がまともであれば!!

「クーガー」

「あ?がっ!?」

口に何か押し込まれてて言うかちょっと前歯にあたって痛かったわけだがそれは置いておいて、何かと思ってみるとほんのり甘い果物の味がした。

「チョコバナナ、あげるよ」

いつの間にか買ったらしいそれを、くれるのはいいが、無理やり口に突っ込まれた俺としては礼を言うのも何だか腹が立つ。決して自意識過剰ではないが、物凄い卑猥な妄想をされている気もするし。というか確実に。

腹が立ったので、思い切りバナナを噛んでやった。さぞかし痛そうな顔をするかと思ったのだが──

何だか嬉しそうにマリアが喘いだのは……忘れよう…

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マリアさんほんと自重しろ