修羅の刻文
天斗は男らしくてかっこいい陸奥で、結構人気がありますよねー
ただただ純粋にかっこよすぎて涎が出そうな陸奥は鬼一かな…
そんなお前らを受けにしたい伊藤です。このやろう天斗お前は受けだ
ファンもなーほんと可愛いなあー
て言うか修羅の門って休載中だったんですねwww終わったと思ってた
読者の意見に落ち込んで続ける気がなくなったのか…残念だ…続けてほしいな…
そういえば覚えてるなあ、あとがきに「殺人者が一番強いなどと、思わないでほしい」みたいな意見がきて何十巻もかけてかいてきたもの全部伝わってなかったんだとがっかりしてたような気がする。門はまだちゃんと読み直してないです。
でも修羅の門の名言は結構覚えてます。
「戦うってことは怖いってことだ。そしてそこから逃げないってことだ」
「stand and fight」
こうみると、やっぱ九十九もいいなぁーと思う訳です。特に北斗とは良かった…
あと好きな名言みたいなところに天兵の
「人が殺せる技を…見せようかぁ!」
ってあってそういえばそんなこといってたような気がする天兵やっぱり可愛すぎる萌えるとばたばたした
雷がねー天兵の雷がいいんだよなぁ。可愛いし。
出海さんの息子ってところもたまらん、また、よし
歴代一番可愛い陸奥が天兵だと思ってる
歴代一番男らしくてかっこいいが天斗
歴代一番ひたすらかっこいいが鬼一
歴代一番人間味があるが出海
歴代一番優しくて泣けるが雷
歴代一番ふわふわしてるのが八雲
歴代一番優しいガチホモが虎彦
歴代一番優しいロリコンが狛彦
歴代一番残念なのが兵衛
歴代一番俺の嫁が左近
歴代一番影が薄いのが辰巳
ああうん…こんな感じかな…
あー…可愛いなあ出海さん…天兵も…
と言いつつ、八雲と天斗のお話。
陸奥×嫁要素とライバル×陸奥要素が入ってます。
「天斗は、詩織が好きだなぁ」
久々に帰省したと思ったら、これだ。その心雲のごとしとかの宮本武蔵にまで言われた父は、相変わらずふわふわと掴みどころがない。隣の圓が目を丸くして天斗と八雲を見比べる。
「し、詩織とは、誰じゃ…!」
見た目に反して、いいやそうでもない。むしろその直情的な様は期待通りともいえる。嫉妬深い。父親に会いに行くといったらやけに緊張していたが、その緊張を吹っ飛ばす父の言葉の威力と言ったら。
「落ちつけ。…そういうのじゃない」
ぽんぽんと頭を叩いて宥めると少しだけおとなしくなるがその顔は全く納得していない。張本人の八雲は、またにこにこと笑っているだけだ。
「母者だ」
「え…?」
「ああ、俺の嫁だ。一応な」
「そんな言い方すると、また泣くぞ…草葉の陰で」
「あいつ嫉妬深いからなぁ」
母は強くて優しい人だったが、父を好きすぎてよく突っ走っては一人で泣いていた。そのたびに父はやれやれと肩をすくめて宥めていたのだ。泣き虫なところをのぞけば、少し圓に似ている。
──ああ、そういうことか。
「…別に、俺はそういうつもりじゃないぞ。こいつの従者が最後に頼むって言ったからな」
あ、圓が微妙な顔をしている。
けれどそんな、母に似ているから気にかけたなんて肯定すると悔しいじゃないか。実際、その通りだったとしても。
傷ついたような表情のまま、圓がオレは休む。なんて言ってどこかに行ってしまう。
「追いかけなくていいの…」
「拗ねてるだけだろ。あー、伝言だよ」
「誰から?」
「宮本武蔵の弟子の伊織が、よろしくってよ」
宮本武蔵。その名前が出た瞬間の父の空気の変化は俺にもよくわかる類のものだった。
「…柳生の嫡男が倒れたって聞いたけど、お前だろ?天斗」
「ああ、強かったなぁ…あるいは、武蔵に匹敵するかもしれない」
「ん……」
更に空気が変わる。八雲は笑顔を浮かべたままなのに、どことなく怖い。
「…宮本武蔵は、陸奥が唯一、倒せなかった相手だ」
珍しい。
たとえ親子であっても、陸奥は基本的にお互いが戦った相手のことは話さない。あまり。ねだられれば話すが、おおむねは無干渉が常だ。故に陸奥は何百年続いてきたことは知っていても、その血にどれほどの歴史の人物の血がまざっているか。誰が開祖なのか。どういう生まれなのかなどはそれほどは知らない。欲がないともいえる。自分が何者であるかなど、最低限知っていればいいのだ。
だから、これから天斗が口に出す言葉も、十分珍しい。
「なんで再戦してないんだ?」
「あんなのと何回も戦いたくない…」
それは本心であるだろうが、違うということも天斗には分かった。
陸奥は、強敵を女とはまた違った方向で愛しているのだ。
それは兵を愛し、求めた古くからの血故なのか。
単に、どうしようもなく惹かれるからなのか。
兵が陸奥を求めるように、陸奥も兵を求めるのだ。
──きっとそれは、恋に似ている。
宮本武蔵は、化け物だ。
たとえ弱い50を過ぎているといっても、戦いを求める天斗にとっては戦いたい強敵である。
だがそれでも、天斗は十兵衛に出会った。
そして武蔵は、八雲に出会っている。
八雲が今十兵衛と戦いたいと言い出したら天斗は八雲を止めるだろう。逆もしかり。
陸奥は、ある意味では妻よりも強く、強敵とつながっているのだ。つながり続けているのだ。
だから。
「所で…」
「ん?」
「その柳生の嫡男に、求愛されたんだがどうすればいいと思う」
あの八雲が、固まった。
こんな時代だ。男色も珍しくはない。将軍ですらそうである程だ。
故に八雲がひきつっているのは、そんな理由ではないだろう。
「親父殿の、経験談とかを聞かせてほしいんだが」
「お前……男にもそんなこと言うの…」
「真剣なんだよ」
兵は、陸奥に、最強に惹かれるのだ。
…なんでか分からないけど。多分きっと。父もそうだと天斗は確信していた。
長い間八雲は困ったように沈黙していたが、はぁっと思い切り溜息を吐いて、口を開いた。
「……そいつが求めてるのは、陸奥じゃなくてお前だから、受け入れてもいいんじゃないか…」
「圓が怒りそうなんだが」
「嫁とは違う方向で好きなんだろ。じゃあ浮気にならないさ…」
(すらすら出てくるのは、「経験談」何だろうな)
天斗の質問通りに返してくるのだから、正直というか、かなわないというか。
「じゃあそうするさ。…親父殿も、あいに行ってやれよ」
「息子にそんなこと言われたくないなぁ…」
「俺たちが、最期を看取ってやるのが、幸せだと思うけどな」
宮本武蔵も、柳生十兵衛も、老衰や病気で死ぬより、俺たちの手で死ぬほうが幸せだと確信しているのは彼らが馬鹿だからだ。
そして自分も、馬鹿だからだ。
普通の人間なら、討ち死にが幸せじゃない場合が多い。
けれどあいつらは。きっと。
俺たちはいつだって看取る側だ。そうあり続ける。陸奥だから。
けど俺たちが殺すならば──
それは、永遠の恋の証にもなる気がするから。
「…まあその前に、圓迎えにいけよ」
「呼び捨てにすんな」
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陸奥は基本、嫁も好きだけどライバルも好きだと思った。
天斗×圓ものかとおもったら、ただの陸奥受でした!私の大好物です!